落書きだらけになってしまったお寺!?
近年、ニュースや話題になる
文化財などへの落書き問題。
日本だけではなく、世界中で取り上げられている問題の一つとなっている。
そんな中、京都の八幡市に落書きだらけにされてしまったお寺があると聞き、文化の保存のために乗り出した。
どんな落書きだろうと私が落とす!!!
◆問題のお寺「単伝庵」へ
京阪本線に乗り、およそ40分。「八幡市駅」へ到着。
ここから徒歩でおよそ10分。
問題のお寺、「単伝庵」に到着した。
「らくがき寺」??
ううーん。どうやら、らくがきされすぎて、やけになってしまったのだろう・・・。
私が全てを綺麗にするぞ!という意気込みで、早速中にはいってみた。
なんと!!!すごい落書きの数!!!!
いや、しかし・・・よく見ると、らくがきに祈祷料と書かれている・・・
はて?
◆らくがき寺の真相
単伝寺とは、今から200年前、京都・妙心寺の単伝和尚が、人々の不慮の災難を救うために、荒れ放題だった寺を修繕し、単伝寺(単伝庵)として再興したお寺だそう。
大黒天を安置するお堂「大黒堂」が建立されたとき、「地元の人々の努力によってお堂が建てられたのだから、大黒様が見やすいようにみんなの願い事をお堂の壁に書いてもらおう」という理由で、落書き祈願が始まったのだという。
「らくがきをすると、境内の大黒堂の内部の壁は白く塗られていて、自由に願い事を書けます。訪れた人々が大願成就を願い、白壁はさまざまな願いごとで、あっちもこっちも落書きだらけ。マジックが用意されていて、祈願料を払うと落書きができるようになっています。毎年大晦日に、壁が塗り替えられます。」
なるほど、このらくがき寺は当時の人々の努力と、それを受け止めた単伝和尚の懐の広さによって人々に愛されているわけだ。
私も早速
「打倒悪の組織!!!!」
と祈祷しておいた。
もってきた掃除道具は役に立たなかったが、私の心はすっかり洗われた・・・。
これで明日からも頑張って行こうと思う。
<写真を使わせていただいたサイト>
http://bqspot.com/kansai/kyoto/103
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